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労務安全について


懸命ミスを防ごう

真面目で責任感の強い人ほどこの種のミスによって被災するケースが多くあります。日本人は他所の国の人に比べて「律儀さ」と「時間の観念」を併せ持っていると言われてきました。最近はどうもいくらかいい加減になったと言われますが、まだまだ「律儀・勤勉・義理・人情」は私たち日本人の特質だと思います。人任せにしない、出来ない。人の仕事(特に部下)も自分の責任の範囲と考えてしまい、注意力が薄れ怪我に結びついてしまっています。懸命ミスを発生させてしまう元もとの原因はなんなのでしょうか?また懸命ミスはどうやって防いだらよいのでしょうか?

目標の取り違えをさせないでください。

仕事を進めてゆく中に、工事の進行を妨げる要因は建設業に多く存在しておりますが、当初の目標は如何なる時も安全施工であったはずです。手順の遵守は絶対のルールとして存在し実行を求められていました。懸命ミスは「目標を取り違えてしまった結果」発生します。頑張って働いた人、その人は責任を感じるあまり最初の目標を忘れてしまったのです。管理監督の立場にある人は常に目標を繰り返し伝えてください。災害が発生したらその人の努力は水泡に帰すだけでなく、人命そのものが失われるかもしれません。「一人の人間で出来ることは限られている」このことを常の言葉としてください。全員で取り組むことこそが高い効率となることを指導してください。

災害の可能性に厳しい態度で臨んでいますか?

誰もが人の振りをあれこれ言いたくはありません。自分自身もときには、してはならない行動を取っているとしたらなおさらです。しかし、このまま見過ごしていたら災害が発生してしまうのでは?と感じたら、すぐさま注意をし、その行動を止めさせてください。見て見ぬ振りをしないでほしいと思います。普段から風通しのよい人間関係は「言いやすい」「受け入れやすい」雰囲気を作ります。単に厳しいだけの関係でなく、良好な関係こそが災害可能性に厳しい態度で臨めて、相手もそれを受け入れるのではないでしょうか?貴方はどうです?

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