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労務安全について


見る・観る・視るを使い分けましょう

相変わらずエラーと呼ばれる事故や災害が後を絶ちません。危険予知を行い、今日の作業で、どこで、何を注意すればよいのかを決めていながら何故発生してしまうのでしょうか?以前、書いたとおり人は人間であるがゆえの特性を持っていて、時にそれが災いとなりエラーを起こします。だからこそ危険予知をシッカリ行い、手順を丁寧になぞりながら仕事を進めて行かねばなりません。
一方、私たちは仕事をしながら周囲の情報を目から入手することが大変に多いと思います。その時の私たちの目はどのように働いているのでしょうか?
情報を得るために目、耳、鼻、舌、皮膚の五官がありますが、目は情報の75%を占めるといわれ情報の大半は目から得ています。それを視覚といいます。見ることは危険回避に欠かせない要素であり、正しく作業をするためにも欠かせない要素ですが、単に見ているだけでは、対象に対して認識効果を多くは望めません。見る・観る・視るの違いを知って作業に生かしてください。「見る」は様子をみるとか、単に状態を知る程度、いわば低レベルと思ってください。「観る」は念をいれてものを見るとか、ぐるりと見回すといった意味があります。そして「視る」は目を止めてジッと見る、ハッキリと見て取るといった意味があります。さて作業で私たちは、どの「みる」を使っているのでしょう?どの「みる」を使うかによって事故・災害は防げそうですね。

縁側コミュニケーション

日本家屋には平安の古くから縁側と呼ばれる家の中でもなく、外でもない板敷きの部分がありました。その場所は玄関から招き入れる人とは違い、気の置けない仲間、近所の人などが腰をかけたり、座ったりしながら、お茶を飲みながらいろいろな話をしたものです。子供たちも縁側で兄弟、仲間たちと遊んだりしました。力みなど無く気楽に話が出来る場所、それが縁側でした。話があちらこちらと飛んでしまうことも縁側ならではのことです。私たちも仕事で気楽に話しをしてみませんか?なになにすべきデアルとか、なになにでなければナラナイなどと話をしたところで、全く楽しくもなんともありません。誰もが気軽に話し合えた縁側でのコミュニケーションを思い出してください。そして作業場所でも気軽な雰囲気でそれぞれの考えていること、思っていることを話してみましょう。意思の疎通は安全作業ばかりでなく、仕事の出来栄え、進み具合にもおおきな影響を及ぼします。まず、管理監督者のかたから率先して行なってください。作業に参加している人も発言しやすくなると思うのですが。

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