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労務安全について


ミドリのホットライン

「生産性」と「安全性」二つの両立は大変難しいものです。少しでも隙を見せると離れ離れになりがちです。それぞれの職場で安全に関わっている皆さんも、この二つの調整に頭を悩ませていることと思います。「人」を労働力としてしか捉えないならば、「人」には代替性があるとされましょうが、独立した「個」として考えるならば(一般的には当然そうですが)代わりのあろうはずがありません。ましてや家族の身になればなおさらのことです。その尊い命を預かって作業を進め、労働によって些かでも傷を負わすことが無いようにと安全管理をされる方々にとって、問題となるのはバイオレーションに代表される人の身勝手、わがままな性質ではないでしょうか? 「もう、いい加減疲れました」現場で管理をされる人や、店社で安全を担当される人から、こんな言葉を聞かされます。設備に不備の無いよう毎日点検を行い、外しっ放しにした手すりなどを、まるでイタチごっこだと感じながらも、その都度補修して歩き、少ない編成の中でも出来るだけのことをしている。でも、ごく一部の心無い作業員の作業方法や安全無視による労働災害の発生は、その頑張りを水泡に帰してしまいます。だからといって現場を投げ出す訳にもいかず、先程の言葉となってしまうのでしょう。行動災害を防ごうとする安全は、教育に求められると思いますが、相手のあることです。思いやりやコミュニケーションが欠くことの出来ない要素となります。一方的な教育指導は“押し付け”だと反発されることはあっても、納得してもらう期待は少ないのでは無いでしょうか?店社における安全方針や通達、或いは運動といったものも、現場で管理をされている人や、作業をしている人達に「何故、そうしなければならないのか?」という説明が、幾分欠けているような気持ちがします。今年の安全週間のスローガン「定着させよう安全文化・・・」この意味を、どれほど多くの作業員の人達が理解されたでしょう?
9月から始まる全国労働衛生週間準備期間と10月の本週間の
「トップが決意 みんながつくる 心の健康・明るい職場」
のスローガンをわかりやすく説明して欲しいと思います。
店社と現場、そしてそこで働く人達が一体となって安全は確保されるのだろうと考えます。店社は現場の身になって考えて下さい。現場は働く人の身になって指導し、考えてあげて下さい。それぞれが今まで以上に「安全のためになにを成すべきか」を同等の立場で物を言える「ミドリのホットライン」を作りあげ、災害のない職場を現実のものとして欲しいと願っています。

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