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労務安全について


新規入場者教育

2月に入り暦の上では春となりましたが、今年は日本海側で大雪の年となりました。俳句で季語とよばれ季節を詠いこむ言葉があるのは御存知でしょう。春の季語として東風(こち)桜餅、春眠、などに混じって「受験」や「落第」も見つけることが出来ました。さて春をあらわす花は・・江戸時代は梅でしたが、現代は椿や水仙だそうです。梅のたよりなどなんとなく春らしいのですが水仙とは知りませんでした。ちなみに中国で春をあらわす花は桃だそうです。 2月の祝日に建国記念日があります。明治5年に制定された紀元節が昭和23年に廃止され、昭和41年に政令で定められた祝日です。紀元節そのものは神武天皇が橿原の宮を建てた、つまり即位されたとされる日を日本書紀から推定して定めたとか。明治という時代はなんでもかんでも西暦に直したがる時代で、古代の日にちは、あやふやものが多く紀元節も推古天皇時代前後に使われていた元嘉暦を当てはめたものという説やら、神武天皇の即位の干支が辛酉年なので、そうして計算をしましたところ、日本の紀元(神武天皇即位)は紀元前660年となり、皇紀(皇室の成り立ち、日本の成り立ち)は西暦年に660を加えるとその歴史となります。すなわち今年は皇紀2669年となります。日本では西暦のほかに日本暦を使っています。他の国はどうなのでしょうか?アジア周辺の仏教国では仏陀が亡くなった年、若しくはその翌年を紀元とする仏滅紀元(紀元前543~544年)を暦として使っています。紀元前2333年に国が興った神話をもとに韓国では檀紀暦とよばれる暦をいまだ使用する場合もあるとか。イスラム教国にも独自の暦があり、その他の国にも独特の暦が存在します。暦とはその国の歴史なのですね。

新規入場者教育

労働安全衛生法では職務変更が行われる場合の教育を定めています。作業所での新規入場時の教育はそれに沿ったものです。実際に新しく作業所に行き、当日に怪我をしたり亡くなったりする人は後を絶ちません。平成19年の就労日数別死亡統計では、死亡者数461名中、初日94名(20%)、2~7日132名(29%)で全体の49%を占めています。就労日数不明の人が108名ですので、就労日数がはっきりしている(461-108=353)353名の中でみると一週間以内の死亡割合はもっと大きく64%にもなります。このようなことの無いよう、必ず入場時の教育を受けてください。教育の内容は①工事内容②工程③作業所のルール④環境・条件⑤当日行なわれている全体の作業内容⑥立ち入り禁止場所などです。 絶対に安全作業を行なうとの強い決意を込めて受講しましょう。あなたが被災しないために! 


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